こんにちは。ランニングの練習を続けていて怪我や故障をしてしまったことはありませんか?
筆者も中足骨骨頭痛という症状で足裏を痛めてしまい暫く練習ができなかった時に「怪我ゼロを目指す」の謳い文句に惹かれてナイキ「リアクト インフィニティラン2」を購入したため、感想を以下にまとめました。
リアクト インフィニティラン2の特徴
クッション性の高い「リアクトフォーム」を使用した厚底シューズ
ナイキではソールに「リアクトフォーム」と「ズームエア」という素材を採用していますが「インフィニティラン」には「リアクトフォーム」がフルレングスで使用されています。そしてミッドソール自体も厚底です。
ナイキ公式の説明を以下に示しますが、安定性はリアクト>ズームエア、反発性はズームエア>リアクトと感じます。
ソールの面積が広い
ソールが厚底になるとどうしても安定性が低くなってしまいますが、インフィニティランはソールの接地面が広く安定性が高い設計となっています。
ランニングでは左右のグラつきが原因で関節や靭帯に負担がかかることが多いのですが、シューズの安定性が高いことでこのようなリスクを減らすことができます。
ロッカー構造
ソールが弓なりに反ったロッカー構造になっています。これにより踵から接地してもボールのようにシューズが転がり、前への重心移動をアシストしてくれます。
履き心地・サイズ感
ナイキにしては広めのフィット感
インフィニティランはナイキにしては横幅が広く、甲の周りにもゆとりがあります。感覚的にはアシックスの練習モデルに近い足型でした。日本人には幅広・甲高の人が多いため、これまでナイキのシューズ形状が合わなかった人にもフィットしそうです。
サイズは普段と同じで問題なかったです。
アッパーは厚手で柔らかい
アッパーには3層構造の「フライニット」が使用されています。特に硬さやゴムの様な伸びはなく、クセのない素材です。3増構造のため厚手で靴紐を締めあげても食い込み難かったです。
ヒールもアッパーが厚く、樹脂製の補強が入っているため踵のホールド感も十分ありました。これまでのナイキのシューズで踵が抜けそうと感じていた人にもフィットしそうです。
公式では通気性が高いとの説明でしたが、夏場は蒸れて通気性は高くは感じなかったです。
フィット感とサポート力は前作よりも進化
インフィニティラン2では側面に「フライワイヤー ケーブル」という補強が入っていて、横方向のサポート力が高いです。
また、前作はタンがアッパーと一体となっていましたが、今作はタンが独立していて靴紐を締めるほどフィット感が増し、甲の圧迫感もありませんでした。
総じて前作よりもアッパーのフィット感とサポート力が高くなったと感じます。
走行感
「走行感」は次のページです。
走行感
クッション性と安定性がとにかく高い
シューズを履いて一番に感じたことはクッション性と安定性の高さです。リアクトフォームと厚底により着地の衝撃が驚くほど小さかったです。
ズームエアのような沈んで弾む反発感はないものの、沈み込みが少ない分、安定しつつも衝撃を吸収してくれました。
また、ソールの面積も広くアッパーのサポート力も高いため、足先のグラつきが少なく安定して走れました。
まさに「衝撃」と「グラつき」から脚を守ることに特化したシューズだと感じました。
蹴るよりも面で押した方が走りやすい
ソールの接地面積が広くソール自体も反発性重視でないため、フォアフットで蹴り込むよりもソール全体をフラットに押した方が走りやすく感じました。
シューズ自体がロッカー構造になっているためヒールフットでも走りやすかったです。
レース用には重く攻めるシューズではない
このシューズの特性としてスピードを求めて走るレース向けではないと考えます。
ソールの反発性は高いとは言えず、重さも302g(28.0cm)と軽量ではないため、記録を狙いたい人にとってはペースを上げ難いと考えます。
ペースとしてはキロ5分よりゆっくりのペースで走りやすかったです。キロ4分台のペースになると厚底のリアクトフォームが潰れて反発感を得られましたが、そのペースで気持ちよく走る場合にはこのシューズである必要はないと感じました。
一方で、コンセプト通りに「怪我ゼロを目指して」日々練習するにはとても良いシューズのため、ランニング、マラソン中の怪我のリスクを下げたい人やトレーニングの疲労抜き・LSD用に使いたい人にオススメです。
まとめ
- 厚底+リアクトフォームによりクッション性と安定性が高い
- 前作に比べてアッパーのサポート力が向上した
- 蹴るよりも面で押した方が走りやすい
- スピードよりも疲労抜き・長距離のジョギングにオススメ
ランニングを続ける上で怪我や故障はできるだけ避けたいですね。体の使い方や練習方法を調整することが一番の怪我予防ですが、故障の不安を抱えながらも練習や運動を継続したいランナーにとっては一つの手段として良いのかもしれませんね。
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