〈コラム〉インターバル走頑張り過ぎ問題

トレーニング

スピードトレーニングといえば「インターバル走」が有名で、インターバル走を練習メニューに組み込んでいるランナーも多いと思います。インターバル走とは「一定の距離または時間で区切った疾走区間と休息区間を繰り返す」トレーニング方法です。

ダニエルズ著「ダニエルズのランニングフォーミュラ」によると、「最大酸素摂取量(VO2max)」の向上を目的とした場合、疾走時間は3〜5分間、強度は最大心拍の90〜95%が目安とされています。また、ペースは「VDOT」という指標から設定するのが主流のようです。しかし、分かっていても筆者はいつもオーバーペースで頑張ってしまいます。

ある日のこと、インターバル走1000m×5本(レスト200m70〜80秒)を行っていましたが一本目から設定をキロ15秒も速く入ってしまいました。しかしその日は気分が乗っており根性で最後まで垂れず崩れず達成することが出来ました。

ゼェゼェを通り越して喉から風切音をふかし耳の裏まで心音を感じるほどのキツさで、さぞ刺激が入っただろとGarminの腕時計で記録を確認したところ、まさかの結果。

有酸素運動としてVO2maxへの効果は無く、テンポの向上(速めのペース走相当)。

「ふざけんな!絶対おかしいだろ」と思いながらもよく確認してみると、強度が無酸素の領域となっていることが分かりました。しかも、無酸素運動としては強度が弱く低スコアの評価。頑張った分の練習効果は間違いなくあると思いますが、筆者におけるVO2max向上の観点ではペースは上げすぎず本数・レスト時間で強度を調整した方が効果があったようです。

同じ「頑張る」でもスピードで頑張るのか疾走距離で頑張るのかを意識するだけでも練習の効果を高められるのかもしれません。

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