こんにちは!近年は厚底カーボンプレートシューズの人気が高まっていて、普段の練習でも着用している市民ランナーも多く見かけるようになりました。
その中でもアディダスの「アディオスプロ2」も注目を集めているシューズの1つであり、そのダウンシフト版である「アディゼロボストン10」も気になっている方も多いのではないでしょうか。
筆者は「アディオスプロ2」と「ボストン10」の両方を使用しているので「ボストン10」を「アディオスプロ2」の練習用として履くメリットと注意点をまとめました。それぞれの特徴については以下をご覧ください。
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<レビュー>アディゼロボストン10は非エリート向けエリートシューズ
ボストン10が練習用としてオススメのポイント
前足部のガイド感がアディオスプロ2と似ている
前足部のガイド感(つま先の反り上がり)が同じためアディオスプロ2と同じ感覚で走ることができます。
具体的にはシューズが前足部からコロンと転がって重心移動をアシストしてくれる感覚と、足が地面から離れる際の足抜けの良さがとても似ています。
アディオスプロ2も高級なシューズなので、できるだけ温存したいですよね。アディオスプロ2の感覚で普段から練習したいと考えるとボストン10が最も走行感が近いシューズだと考えます。
実際にフルマラソン本番でアディオスプロ2に履い変えた時も違和感なく走れました。
アディオスプロ2を履くための筋力トレーニング効果が高い
アディオスプロ2を履くとハムストリングス(裏腿)への負担が増えたと感じているので、履きこなしにはハムストリングスの強化が必要と考えます。
ボストン10はシューズが重く自然とハムストリングスに負荷がかかりやすいため、アディオスプロ2の練習用としてオススメです。
普段からボストン10で練習していると、本番でアディオスプロ2に履き替えた瞬間にシューズの軽さと反発の高さにテンションが上がること間違いなしです。
耐久性が高い
ボストン10のソールに使用されている「ライトストライクEVA」は耐久性が高いためハードトレーニングを積むランナーから1足を長く履きたいランナーまでオススメです。
アッパーも厚手で破れ難いため落ちている木の枝やシューズの脱ぎ履きにあまり気を使わなくて良く、長く履けそうです。
アディオスプロ履替え時の注意点(異なる点)
接地感・安定感が別物
先ず接地感と安定感が全く別物です。
その理由はソールの素材にありボストン10は安定性の高い「ライトストライクEVA」と「ライトストライクプロ」、アディオスプロ2は「ライトストライクプロ」のみの構成になっています。
そのため接地感はアディオスプロ2の方が柔らかいです。
また、アディオスプロ2はソールの横幅が狭く、さらに中足部内側の切れ込みにより接地面積が小さいためアディオスプロ2の方がグラつきや横ブレを感じやすいです。
速いペース(キロ4分程度)では気になりませんが、安定した接地が苦手な人やゆっくりペース(キロ5分台)ではボストン10で調子が良いと感じてもアディオスプロ2に履き替えると不安定さが目立ち走り難くなると考えます。
走力・スキルによっては反発性負けするかもしれない
やはりアディオスプロ2の方がミッドソールとエナジーロッドの反発性が高く、自然と速く走れます。
しかし、アディオスプロ2は安定性が高いシューズではないため反発を上手く受け取る走力・技術が足りないとブレや反発に負けてかえって脚への負担が増えると考えます。
筆者の感覚ではキロ4分中盤(サブ3.5以上)のペースからトータルでアディオスプロ2の方が走りやすいと感じます。
横幅に注意
シューズの横幅に違いがありボストン10の方が幅広です(アディオスプロ:E、ボストン10:2E)。
ボストン10からアディオスプロ2に履き替えるとタイトに感じるので、足幅が広い人はアディオスプロへの履き替えに注意が必要です。
縦のサイズについては同じサイズで問題ありませんが、アディオスプロ2の方が若干長く感じました。
ボストン10の長さを2サイズで迷っているならアディオスプロ2は小さい側でもフィットすると思います。(参考に筆者はアディオスプロ2の方を0.5cm小さいサイズで履いています)
まとめ
- 前足部の感覚と速めのペースでの走行感が似ている
- ボストン10はトレーニング効果、耐久性が高く練習用にオススメ
- アディオスプロ2の方が安定性が低くダメージも大きい
- サイズはアディオスプロ2の方が横幅が細く、縦はボストン10と同じ~僅かに大きめ
アディオスプロ2は中々試し履きができないシューズのため、ボストン10で試してみるのも手かもしれませんね。
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