<レビュー>ジョグを高速化させるジャジャ馬「adizero SL2」!相性に注意?

ランニング

こんにちは。2024年6月よりアディダスから「adizero SL2(アディゼロSL2)」が発売されました。筆者は前作から愛用していましたが今作は大幅にアップデートされたと聞き早速履いてみました。実際に履いた感想を以下にまとめます。

「adizero SL2」の特徴

スペック・前作との違い

「アディゼロSL2」は「日々のジョグに軽さを求めるランナーへ」がコンセプトで軽量性を重視したサポートモデルです。ジョギング向けのカテゴリーですが、昨今トレンドの厚底ミッドソールと高反発素材が搭載されてスピードを上げやすい設計となっています。

スペックと前作との違いは下記の通りです。

  • ソールのメイン素材が「LIGHTSTRIKE2.0」になり高弾性化(前作はLIGHTSTRIKE)
  • 高反発素材「LIGHTSTRIKE PRO」を全面搭載(前作は前足部のみ)
  • ソール厚みは最大36mm(前作は33mm)
  • ドロップが10mmになり重心移動のアシスト強化(前作は8.5mm)
  • 重量は232gに軽量化(前作は240g, 27.0cm)

「LIGHTSTRIKE PRO」をフルレングス搭載

今回の一番のアップデートとして、高反発素材「LIGHTSTRIKE PRO」がフルレングスとなり安定性の高い「LIGHTSTRIKE2.0」で上下にサンドイッチされた構造になりました。「LIGHTSTRIKE2.0」は前作の「LIGHTSTRIKE」よりも柔らかく高弾性のため、全体的なクッション性・反発弾性が高くなったと言えます。

出典:adidas.com

サイズ感・履き心地

サイズ感はやや小さめ

これまでのアディゼロシリーズに比べてサイズ感はやや小さめでした。特にアッパーが伸びにくく横幅も細身のためワンサイズ相当小さめに感じました。

そのため、サイズ選びは普段と同じ〜ワンサイズアップ足幅が細めのランナーにオススメです。足幅が広めのランナーはワイドモデルが選択できます。

筆者はアディゼロシリーズは26.0cmを選んでいますが「アディゼロSL2」は26.5cmを選びました。筆者は足幅が細めのため26.0cmと迷いましたがジョグ用途のためソックスとの相性も加味してワンサイズアップしました。

前作とは別物のフィット感

前作は厚手でクッション感のあるアッパーでしたが「アディゼロSL2」はアッパーが薄めで非伸縮性になり硬めの履き心地となりました。一方で、シュータンと踵回りは厚手のままで快適性と追従性のバランスが良好でした。ジョギングモデルとレーシングモデルの特徴が上手く融合されているように感じます。

 

走行感

レースシューズ並みのスピード!

一番の特徴として、ジョギングモデルにも関わらず反発性が高く勝手にペースが上がるジャジャ馬と感じました。

前作は「意思相応にペースを上げられる」感覚でしたが、アディゼロSL2は「足を置くだけでオートマチックに弾む」感覚で、キロ5分で走ったつもりが自然とキロ4:30ペースまで上がり、キロ3分台の流しや軽いスピード走でも反発不足は感じずスピード性能はかなり高いと感じました。

唯一、接地感があるようで少なくペースが掴み難いため、キロ6分より遅いペースでは意図的にペースを落とさないと走らされると感じました。

総じて、ジョギングからスピード走まで1足で広く使えると考えます。特にレースや普段のランニングで手軽にかっ飛ばしたいランナーにオススメです。

競合モデルよりも安定性・クッション性は低め

足裏の適度な剛性とオーソドックスなロッカー構造により安定性は十分だと感じました。厚底のためクッション性も十分ですが反発が強く重量もスペック相応に感じるため、脚のダメージを減らすよりもスピードを上げる練習の用途が合っていると考えます。

ナイキ「エアズームペガサス」やニューバランス「Fuelcell propel」などの競合モデルに比べて反発弾性が高い分、沈み込みと負担を感じやすかったです。

そのため、スピードエントリーモデルの中でもスピード重視なら「アディゼロSL2」、ダメージ軽減重視なら他競合モデルがオススメです。

相性がはっきり分かれるため注意?

シューズの性能は非常に高いですが走行感に癖があり相性がはっきり分かれると考えます。また、これまでのアディゼロシリーズとも走行感が大きく異なると感じました。

アディゼロジャパンボストン前足部に高反発素材が多く配合されていて足抜けが良く前重心(ミッド〜フォアフット)で走りやすいシューズでしたが、「アディゼロSL2」は踵の反発性が高く後重心で走りやすいシューズでした。特に踵の沈み込みが強く足抜けが遅いため反発を貰うまでのラグが長いと感じました。

屈曲点も踵側にあります。

そのため、ヒールストライカー(踵接地)長めの接地時間で反発を使って走りたいランナーと相性が良いと考えます。

まとめ

  • ジョギングシューズの中では反発性はトップクラス
  • 踵接地で反発を活かして走りたいランナーにオススメ
  • ジョギングからレースまで広く使える

もはやジョグシューズと言えない性能になってしまいましたが、走行感が合えば毎日のランニングが楽しくなりそうです!目標達成に向けて頑張っていきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました