<レビュー>サブ4ペースで最後まで粘れる柔らかソール「Fuelcell propel v5」

ランニング

こんにちは。2024年7月よりニューバランスから「Fuelcell propel v5」が発売されました。クッション性の高いジョギングシューズを探していた所で丁度発売されたので早速履いてみました!

「Fuelcell propel v5」の特徴

ターゲットはサブ4〜フルマラソン完走

スピードを重視した「Fuelcell」シリーズの中でも、「Fuelcell propel v5」は適度なサポート機能が施されていてレースからロング走のトレーニングまで適した設計となっています。フルマラソンサブ4〜完走向けと紹介されることが多いです。

クッション性とバランスの良さが特徴

スペックと前作との違いを以下にまとめます。

  • ソール厚みは最大37mm(前作は31mm)
  • ドロップは6mmで標準的(前作同様)
  • 安定性を高めるTPUプレートを搭載(前作同様)
  • 重量は282g(前作同程度, 27.0cm)
  • 定価13,750円(前作は13,200円)

ミッドソールにはクッション性・反発弾性の高い「Fuelcellフォーム」がフルレングスで使用されています。特に 「Fuelcellフォーム」は他ブランドに比べて柔らかく沈み込みとクッション性が高いのが特徴です

また、フルレングスの「TPUプレート」により安定性向上・重心移動のアシストが図られています。特に中足部はサイドウォールまでプレートが広がっていて横ブレを抑える工夫が施されています。

    

サイズ感・履き心地

サイズ感はやや狭め

サイズ感は前作と同様に感じました。アシックスやミズノに比べると横幅が少し狭いため普段と同じ〜ワンサイズ大きめがオススメです。また、横幅はDと2Eから選べるため足幅が広めの人は2Eがオススメです。

アッパーが中厚で履き心地が良好

アッパーは前作同様に厚手のメッシュで足当たりが柔らかいです。前作よりも軽量化したとのことですが通気性やホールド感は前作同様に感じました。アッパー素材もシューレースホールも重厚で耐久性も高そうです。

踵部もしっかりとした厚みと高さがあるためホールド感とクッション感も良好です。

走行感

クッション性、安定性、操作性のバランスが良好

「Fuelcellフォーム」らしいグニュッと沈んだ後にボヨンと弾む感覚のゆったりとしたクッション・反発性です。サポートモデルのため実力以上のスピードが出る爆発力は無いですが、パフォーマンスが落ちた時でも前に進めてくれる丁度良い反発感です。

また、柔らかいミッドソールとTPUプレートの適度な剛性により、クッション性と安定性のバランスが良いです。サポートが強いシューズは良くも悪くも操作性が低く走り方を矯正されるものが多いですが「プレペルv5」はサポートが重厚すぎず操作性も良好です。

前作、競合モデルよりもクッション性が高い

厚底になったことで前作よりもクッション性・反発弾性が高く、TPUプレートのお陰か安定性も維持されていると感じました。但し、激的なアップデートでは無いためコストを重視する場合は型落ちとなった前作(プロペルv4)の選択も有りと考えます。

競合モデルに比べてクッション性が高く、各性能は以下の序列に感じました。

  • 反発性 アディゼロSL2>ペガサス41≧クリフトン9>プロペルv5≧ゲルキュムラス26
  • クッション性 プロペルv5≧ゲルキュムラス26=クリフトン9>ペガサス41>アディゼロSL2
  • 安定性 クリフトン9>ゲルキュムラス26≧プロペルv5≧ペガサス41>アディゼロSL2
  • 軽量感 クリフトン9>アディゼロSL2>プロペルv5=ゲルキュムラス26>ペガサス41

総じて、癖が少ない中でクッション性を重視するランナーにオススメです。

マラソンサブ4狙い〜完走にオススメ

クッション性、安定性、軽量性のバランスが良いためペース帯問わずオススメです。

筆者の感覚では、キロ5半付近で最も楽に走れてシューズの上に乗るだけで前に進めました。キロ6〜7分でも不安定さを感じずペース維持が容易でした。キロ4分台ではパワーがクッションに吸収されてしまう感覚があるため、キロ4〜5分前後で走ることが多い場合は更に高反発で軽量な「Fuelcell rebel v4」の方が合うと考えます

総じて、レース用ならサブ4から完走狙いにオススメです。サブ3.5やそれ以上のランナーにとってはリカバリー、スロージョギング用にオススメです。

筆者はポイント練習翌日の疲労抜きや夏場のジョグにPropel v5を愛用しています。

まとめ

  • 厚底+TPUプレートを搭載したサポートモデル
  • 柔らかいクッション性と安定性、操作性のバランスの良さが特徴
  • 前作より厚底になりクッション性向上
  • マラソンサブ4〜完走ペースにオススメ

高性能化に伴いジョギングシューズも値上がりしてシューズ選びがシビアになってきましたが、コスト面も性能面もオススメのため、是非足入れしてみてください。

 

 

コメント

  1. サブ4.5ランナー より:

    いつもサイト更新楽しみにしております。安い買い物ではありませんので、気軽にお願いすることではありませんが、もし機会がございましたら、ニューバランスのフューエルセルSCトレーナーに新作が出ましたので、レビューのご投稿頂けないでしょうか。マジックスピード4もかなり良いシューズだと思いますので、よろしければ比較意見も拝見させて下さい。

    • ちょこざい ちょこざい より:

      コメントありがとうございます。ご所望の比較情報をお伝えできず申し訳ございません。
      筆者もマジックスピード4とSCトレーナーv3で迷った挙げく、店頭で足入れできたマジックを選んでしまいました。新たに購入する際にはSCトレーナーv3も候補に検討させていただきます。
      今作からマジックとSCトレーナーの重量差は縮まり、ソールはSCトレーナーの方が大きくアップデートされているため、かなり良いライバルになっていると思います!
      個人的にはマジックは攻める(1kmのペースを底上げする)側、SCトレーナーは守る(失速の幅・タイミングを遅らせる)側のシューズと捉えております。
      コメント主様の大会のタイミングにレビューが間に合わなければ、どちらをシューズに求めるかで選ぶと良いかと考えます。

タイトルとURLをコピーしました